古いカメラを修理している。ライカマウントのフランジバック（マウントからフィルム面までの距離）は、28.8mmだというが、マウントをはずしても、調整の金属板を元通りに組み立てるだけで、フランジバックの数値を計ったことはなかった。たまたま、金属板ではなくベークライトのようなものを挟んで修理した跡のあるカメラを手にして、フランジバックが正確なのか、心配になった。2万円以上するようなデプスゲージは手が出ないが、タイヤの溝用のゲージを検索して、深くまで計れるものがあるのに気がついた。プレッシャープレートがアパーチャー部を押す構造の、底ぶた式のキヤノン2D改型を計ってみると、プレッシャープレートまで28.77mmと、ほぼ正確である。裏ぶた式のキヤノンP型では、プレッシャープレートがアパーチャー部の上下のレールに接し、一段低いレールの上をフィルムが滑って行くようになっているのだが、プレッシャープレートまでは29.00ｍｍ、フィルムを入れて計ると28.77ｍｍと、こちらも、ほぼ正確に調整されていることがわかった。フィルムカメラを使い続けたい人は、一度、計っておくと安心だと思う。

クラシックカメラのファンです。フィルターサイズ34mmというのは、1950年代のキヤノンやフジノン、トプコールなど、ライカマウント用レンズに使われていたサイズでした。今でも、ネットオークションなどで、34mm口径のレンズをよく入手するのですが、この手のクラシックレンズ用の純正レンズキャップ（36mm）を入手しようとすると、とても高価です。その高価なレンズキャップが、すっぽりと脱落してしまい、まちがって踏んで傷つけてしまったことがあります。そんな悲しい経験をしてから、脱落しにくいワンタッチキャップのほうが、ずっと安心だと気がつきました。純正のキャップはコレクション用にしまっておいて、普段はこのキャップを使っています。購入したのは、今回で2回目。中国から発送されてくるので、少し日数はかかるけれど、確実に送られてきます。リーズナブルな価格が、とてもうれしい。

古い食器棚の「ゴンベ」のスプリングは2年に1回くらい折れるので、近所のホームセンターなどでさがすのだが、丸い物、四角い物、サイズもさまざまで、なかなかぴったりのものに出会えない。前回は、某ネットショップで932円だった。開け閉めすると、バチンバチンという音にしなやかさがなく、スプリングに粘りが足りない感じがしたのだが、なんと3ヵ月でスプリングが折れてしまった。くやしいので、ヤフーショッピングで根気よく検索していたら、「特別提供品」というのを見つけることができた。先々のことを考えて、4個注文した。送料をプラスしても、某ネットショップのもの1個分より安いのだ。届いてみたら、ピカピカの真ちゅう色ではなく、ブロンズ調で落ち着いた色調だ。スプリングもしなやかで、「パチン」という音も、軽快である。賢い買い物ができて、気分がいい。

1950年代から1960年代のレンジファインダーのキヤノンカメラを愛用している。標準レンズから広角レンズまで、フィルターサイズは40mmが普通だが、純正のレンズキャップ（42mmのかぶせ式）が脱落・紛失してしまって、悲しい思いをすることが多い。昔のメタルキャップを買おうとすると、じつに高価だ。プラスチックキャップなら、いくらか安価のようだが、ネットオークションでも入手しにくい。そうだ、ワンタッチキャップなら脱落しにくいぞ、と気がついたが、40ミリという口径は見当たらない。ライカのレンズなどは40.5mmだ。0.5mmの差があるけれど、取り付けてみると、ぴったりだ。仕上げにムラがあって、動きが渋いものも混じっているけれど、価格を考えると、じつにリーズナブルだ。

購入したカメラは、キヤノン4Sb改型。ヤフオク！では、今はちょっと値段が上がり気味で手が出ない。Yahoo!ショッピングでは、ヤフオク！以上に高価なのが普通なのに、これは少し安い。細部についての状態の説明はなかったが、買ってみたら、欠点の少ない、うれしい1台だった。シャッター幕は劣化が見られず、まだまだ使えるし、レンズはとてもクリアだ。軍艦部カバーの凹みは、内側からドライバーの柄でグイグイ押したら、ほぼ平らに復元できた。汚れも、オキシドールで拭いたら、かなり落ちた。手元にあった銀色のレンズフードやカメラケースを装着したら、じつに似合う。しばらく楽しく遊べそうだ。