タイトルから個人的にかなり期待していたのですが、淡々と文章が書かれており、一冊を一気に読み通そうとすると個人的に気力、体力が必要だなと思いました。ただ、事実を忠実にかなりのリサーチをされて構成されているなと思います。個人的に面白いなと思った方々の習慣を付箋などで印をつけて、そういえばこんな人がいたな？とあとで読み返してみようと思います。あとは、寝る前などに1人ずつ読んでみようかなと気楽に対峙するのがわたしには合っているなと思いました。

幅広く取り上げられていますので、テクニックを求める方にはあまりフィットしないとは思いますが、性に関して消極的な考えをもつ日本人にとってはその意識を変える一歩を踏み出せる本ではないかな？と思います。後ろめたい気持ちも持つ必要はなく、誰かを傷つけてしまわない限りは人間の本質的欲求と開き直り楽しむべきだと感じました。ただ、その楽しむ際に必要な知識や情報を正しく持つべきだと同時に学べる本です。

森見登美彦さんのファンなら必ず楽しめる一冊だと思います。ただ、初めて森見さんの本を読む方にはおすすめできません。彼の独特の世界観を知っていて、また好きな方が読むべきです。ところどころに伏線が敷かれており、時々前に戻ってみたりなんかして、個人的にはとても好きでした。思わず声かけを出して笑ってしまった箇所もいくつかあるほどです。

発送に関しては何も問題ありません。しかし、本自体は購入してまで読む本ではなかったというのが素直な感想です。文章も、かっこよく表現しようとしているのか、すこしくどいなあと感じてしまいなかなかスッとはいってこない印象です。あまり読書をしないような、若い人向けかな？というのが率直な感想です。