地元民だけが「大都会」と思い込んでいる某地方都市に再び「都落ち」して早ン年。知らぬ間にこんな本が出版されてたんですね。一度内容を確認してからと思っていたのですが、「渋谷系」と聞いても「何それ？」説明してあげると「マニアだね～（そんなの知らなくたってここでは生きていけます）（東京に住んでたからっていい気になるなよ）」といった反応しかない田舎町の新刊書店や図書館に在庫があるはずもなく。古書で購入するには高額でしたが、思い切って購入ボタンをポチッ。のっけから太田さんのインタビュー！私がよく訪れていたHMV澁谷はマルハンのB1から2Fにあったかな。太田さんとC.T.P.P.の信藤さんの立ち話、耳をダンボにして聞かせて頂いたのは、良き青春時代の想い出です。インタビュー中心で本文中の写真・画像がカラーでないのは残念ですが、中盤にあるディスクガイドはバッチリカラー。これからゆっくり読み進めさせて頂きます。

中古購入時に注意を要するシリーズです。帯（他の書籍のそれとは質は段違い）・初回限定特典である「ステッカー」については、状態欄に正直に有無を明記する出品者もいらっしゃいますが、明記無ければ基本付属していないと考えた方がいいです（都合の悪い事は極力触れないという業者の小賢しさ）。また7作目からは「まち歩きmap」も綴込み付録となっています。本来、HPのマスター登録されてしかるべき事項ですが、登録していないHPもあるので、こちらも購入（オークションなら入札）前に確認しておくべきでしょう。内容についてはシリーズ通して変わり映えの無い構成。訪れた地域の全てを網羅した内容ではないので、実際に現地へ赴いたり、他の詳しい書籍を読んだりして理解を深める良いきっかけとなるのが、このシリーズだと思います。

この類の著書多数の竹内氏。氏の著作すべてを読破しているわけではないので断言はできませんが、内容が他の著作と重複している部分もあるのでは。この本を当方が購入したのは発売から1ヶ月ほどで中古でもそこそこの値段でしたが、前著「東京篇」は発売1年経過で既に値崩れ。マニアさんたちには知られた内容ばかりだからなのかもしれません。ただ、カラー写真・地図も多く掲載され、読みやすいシリーズであることは確かなので、当方のような初心・初級者にはとっかかりやすい本だと思います。今後、日本中の各エリアの発刊を期待していますが、折しも件のウィルスが猛威を震う世の中。現地でのフィールドワークが制限されている以上、かなり待つことになってしまいそうな気がします。

「2016年1月時点の最新情報・全世界遺産を完全網羅」。この下巻はヨーロッパ・アメリカ大陸。最新版（2020年）は既刊、この本の4年前にも発刊で、今後も4年毎（オリンピックイヤー）に最新版発刊なのでしょう。上巻も同様のレイアウトですが、冒頭の地図は大変見づらい。どの遺産も公平に取り扱っているわけではないようで、見開き2頁、1頁、2分の1頁、さらには4分の1頁と差があります。おそらく見開き2頁は3級レベル、1頁は2級レベルということでしょうか。全遺産網羅なので止むを得ないのでしょうが、ホント教科書みたいにレイアウトもカッチリ決まっていて、4年に一度の改訂（追加）も楽そうです。

購入前に他所でジャケットを確認することが出来たのですが、某政治家の顔写真とコメントが記載された「帯」だと思っていた部分が、まさかジャケットそのものだったとは・・・。この政治家が嫌いな方は要注意です。そもそも「地域リーダー」とやらになるために、こんな検定試験が必要なのか？検定に合格した人が自動的に「地域リーダー」としてその土地の人間に受け入れられるものなのか？地方を知らない、中央のお役人が「仕事してますアピール」の一環で創設したものであることは想像に難くありません。まあ地域社会にはこんな問題があるんだなと中央の人間が知るにはいい本なのかもしれません。

カラー写真ページが極少（7ページのみ）。出版社であるスキージャーナルは編集に携わっていないようですし、基本検定試験のテキストで、富士山ガイドでないから納得できますが、いかんせん150ページほどの本文でこの定価は割高と思わざるを得ません。富士山検定自体も終了し（2018年に「当初の目的を達成」。たった13回しかやってないのに・・・）、このテキストも既に廃版でしょうから、中古で格安入手できるでしょう。富士山は色々な面で研究対象となっているし、年々判明することもあるでしょうから、このテキストも毎年改訂してもいいくらいなのにね。

帯には「2016年1月時点の最新情報・全世界遺産を完全網羅」とあります。この上巻はそのうち日本・アジア・オセアニア。世界遺産検定1級の公式テキストとの事ですが、最新版（2020年）は既刊、この本の4年前にも発刊されてますので、今後も4年毎（オリンピックイヤー）に最新版が発刊されるのでしょう。購入時点で次回最新版まで2年でしたので、単に概要を知る為だけであれば、リーズナブルな価格で中古で入手するという私のような買い方もアリかと。検定にチャレンジしたくなったら、あらためて最新版を入手すればいいわけですしね。

初版は2008年11月、この改訂版は2009年6月。同年放映の大河ドラマに乗っかる形で始まった検定試験のテキストであることは明らかですので、当然と言えば当然ですが、ほぼ「謙信」と「兼続（景勝）」に関する内容で70ページほど。巻末に掲載された参考図書には歴史関係の書籍がずらり。ご当地検定であれば肝心要のはずの「上越市」についての記述はほんの10ページほど・・・。とにかく記述が少なく、「謙信」についても、「兼続」についても、「上越市」についても全く詳しくなれない本です。

コード進行とか難しい事は後回し。とにかくソフトを使ってDTMやってみよう！というのがこの本の趣旨か。何だかんだ言っても、音楽始めるってハードルが高い。楽器等機材の値段も馬鹿にならないし、レッスン受けようと思えばさらに懐も痛いし、時間もかかる。DTMもパソコンが必要ですが、普及率80%近くの「一般家電」ですから、こういった本があることで裾野が広がるのは大変良い事だと思う。

SDGsについては、全くの初学者であれば、無理せず小中学生向けの書籍から手を付けるのもいいと思います。（私も図書館で借りて読みました）この本はその次の段階、大人向けの入門書。やはりいくつか出版されていますが、A5版ソフトカバーで手に持ちやすい。見開き2頁で一項目、左頁で説明文、右頁に図表の構成はわかりやすい。今後繰り返し読んで、理解を深めようと思う。