レコード・コレクターズ 2024年5月号
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フュージョンベスト100と銘打ったディ…
2024/4/28
フュージョンベスト100と銘打ったディスクガイドが第一特集だが、これを読んで本誌の「(メーカー主導の)キャッチーさ・商業的大衆性〜時代に置ける分かり易さ・安易さ」を良しとする方向へのシフト・チェンジを、またしても痛感した。 「イン・ア・サイレント・ウェイ」・「ビッチェズ・ブリュー」・「ゲット・アップ・ウィズ・イット」と言ったマイルストーンを差し置いての「ヘッド・ハンターズ」「リターン・トゥ・フォーエヴァー」であり、そして「ブリージン」なのである… 圧倒的に屹立した個性による頂点の輝きでは無く、「(馬鹿でも直感で理解できる)解り易さ」を持っていた事を重視しているのだ。 ポップシーンが影響を組み入れ易い「浅さ」を持つ事が天才の技より優先され、能動的アートでは無く作業的な繰り返しが選ばれる… そんな、有象無象へ分かり易く影響を与えた一位の作品の文を、己が理解できなくなったからであろうプリンスを否定していた某音楽家(今はほぼ評論家)が担当していて、更に納得してしまった。 私の趣向が、演者(とそれに流される大衆)主体の金太郎飴業界に飽き、リアルタイムのポップよりジャズへ流れてしまったためかも知れませんが…
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SF少女マンガ全史 昭和黄金期を中心に/長山靖生
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紹介で触れられていた作家名が好みとは若…
2024/4/28
紹介で触れられていた作家名が好みとは若干ずれていたため迷っていたのですが、購入して良かったです。 私の経験では、サブカルチャーの研究・紹介本は、俯瞰的で味気無く冷たいカタログ状か、著者の好みに寄り過ぎ、共感出来ないと不満や疑問が湧く物が多かったのですが、長山さんは当時体験したり収集した情報と、それらを読み込み比較・推敲し導いた事実や物事の流れを冷静に書き連ねながらも、同時に熱い想いも書き連ねる、真の専門家であり研究者と感じました。 (私が主に読むロック〜ポップカテゴリでは、いつまでもHR/HMやパンクだけを引きずっている方や、オルタナ以降グランジ影響下、もしくはハウス以降編集作業過多のコラージュ的ミュージシャンへの思い込みが過剰な若い方々等、「我がリアルタイム体験」という偏狭な主観を客観的業績や作品の優秀さと置き換えて語るだけの、穿った著作に触れる機会が多かったため、研究書への期待は低くなっていました) 特に、竹宮恵子に対しての、冷静に距離を置いた上で、本人証言を含む事実を積み重ねての推察は、今まで何故自分が竹宮氏の作品に距離を感じ入り込めなかったのかを文章化して教えてられ、目から鱗でした
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メレル サーモ ローグ 2 ボア ミッド ゴアテックス ウインターブーツ メンズ M18773
イーゾーン スポーツ
寒冷地の実用メレルシューズ
2022/2/5
サイズ:ちょうどよい
雪国居住、除雪や積雪時の長距離歩行のため購入。 今まで履いていた長靴の様なワークブーツに比べかなり動き易くなり、十センチ程度までの積雪や踏み固められた路面、氷結路面などでは本当に便利。 鉄のスパイクが付いている訳でないので どんな路面も滑らない訳では無いですが、グリップにかなり助けられていると感じます。 事前にネットで見た「使い物にならない」等の酷評は適切では無いと感じました。 ただし、ジャングルモック2.0程とは言いませんが メレルにしては細身で、従来の「ゆったり優しい」幅感に慣れた足には、タイトに感じられる部分もありました。 ワイヤーで締め付ける調整も、しっかりホールドさせようとすると甲部分などがタイトになってしまうため、本品自体の保温性も高いものの更に厚手の靴下を着用したい方など、サイズ選びで迷っている方は大き目を購入した方が良いと思います。 また、足首部分のベルトも緩みやすく、激しく動いていると伸びきってホールドされない状態になる点、その割に着脱し辛い点は残念な点でした。 とは言え、「メレル好き・紐靴嫌い・(なるべく)ロングでない靴」という自分の趣向では、現時点で最適の選択だったと思っています
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カラー/9(27.0cm)、サイズ/BLACK
レコード・コレクターズ 2024年11月号
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中山康樹氏の世間的にはクラシック・ロッ…
2024/10/27
世間的にはクラシック・ロック&ポップと類別されるであろうジャンルの売れ線復刻商品のタイアップ誌と成り果てていたレココレが、久々のジャズ特集。 それも第一がブルーノート、第二がECMと2連での特集。 新主流派と類されるマイルス門下生達に加えヤングやヒルが上位に、何よりドルフィーが1位(!!)という時点で、従来のジャズ入門と比べるとかなり先鋭で、ロック以降の価値観が盛り込まれた番付になっているのは、レココレの面目躍如と言ったところか。 かなり心配していたのですが、ロック的な目線を忘れぬ(T島氏等の様なメロディ偏重等からは遠く)、ジャズ村から一歩引いた「音楽」としての目線での評価となっている様に見えました。 しかし、それは自分が元来ロッキングオンやミュージックマガジンを購読するロック〜R&Bリスナーで、ジャズ界の異端ロック漢・中山康樹氏の「マイルスを聴け!!」でジャズに入門した身だからかも知れません。 ECMも、カラーで、出来れば別の月の第一特集として読みたかったのですが、流石にそれは偏ったものになってしまうでしょうね… そして来月はプログレッシヴメタル特集……やっぱり、もう毎月購読やめようかな💧
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レコード・コレクターズ 2022年8月号
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レココレ創刊40周年企画最終号
2022/7/28
メインは60年代から始まったレココレ40周年企画のディケイドベストアルバムの最終回ですが、個性が重んじられるが故、どんどん多様性が増していったロック…今月取り扱う90年代に至っては、普遍的な視点を保ち続けることはほぼできていない様に見えます。 逆にだからこそ、60・70年代特集と比べ、レココレの(現在の)カラーが出てもいるのかもしれませんが、私的にはあまり納得出来ない結果になっていました。 90年代当時の自分が、ジャズを聴き始めたことにより、音楽の趣味がロックを超えて拡散してしまい、それまでより尚一層、ルーツを辿る聞き方をしていたせいかもしれませんが… ただ、四ヶ月を通してこの特集を見る事により、自身が思っていたよりも80年代の音楽が好みであり、反面、あまり好きではないため、無知であろうと思っていた90年代のそれを、かなり聞いていたことにも気付かされたことは新しい発見でした。 社会人となり音楽に使える時間が増え、何よりレコード屋に勤務したことにより知識(特に、その幅)や機会、そして単純に音楽を聞ける時間が増えた事が大きかったのでしょうが… それでもなおかつ、90年代の音は苦手ですけれどね。
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野人転生 KARATE SURVIVOR IN ANOTHER WORLD 8/野人/小林嵩人
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またしても居場所を追われ、今度はひょん…
2024/4/28
またしても居場所を追われ、今度はひょんな事からドラゴンの仔と旅を共にする事になったヤジンが巻き込まれる争い… スキルだのそれを表示するウインドーだのというゲーム脳によるファンタジーぶち壊し厨二要素は残されたままですが、巻き込まれるトラブルやそれに対する対応や結果などはリアルでシビア。 ここまでハードに世界を構築していくと、前述のお手軽ゲーム世界要素や主人公の転生、それに伴う神のチート云々発言などは、今となっては無いものにしたい設定なのでは無いか? それとも、元は西洋中世的ファンタジー世界を表現するための手段であったはずのコンピューターゲームの近代的デジタル表現法は、それを使用するものの感覚すら破壊し、デジタル画面や数値化された能力、選択すると身体すらデジタル的に瞬時に行われる変化すらも最早当たり前のとして認識させるほどに、デジタルネイティブの常識感覚を犯してしまっているのか? このようにファンタジー世界までもがデジタル化されるならば、もはやSFやサイバーパンク的世界との境界すら曖昧な、全てがゲーム世界の延長かのように盲目的に受け入れられる真のゲーム脳時代になっていってしまうのかもしれない
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迷宮の王 3/K9/小林裕和/支援BIS
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異能の強さを得たモンスターが、その強さ…
2024/8/31
異能の強さを得たモンスターが、その強さを成長させることにより、徐々に人を知り心も成長していくというエピソードは、最近では某長期休載人気ジャンプ漫画など、いくつか名作を想起しますが、残念なのはやはりベースとなっているゲーム的世界観です。 トールキン作品に影響を受けた「子」の代と言えるファンタジー系諸作品、そこから更に影響された「孫」のカルチャーである初期TVゲーム界におけるファンタジー世界観。 そして、それを成り立たせるために造られた「迷宮」のルールを常識として組み込まれた、電脳空想世界の「当たり前」。 レベルやスコア、クラスや職業、スキルやそれらを数値化・視覚化する装置、大量のアイテムを持ち歩くための収納装置… 先に挙げたゲームなどサブカルチャーを原体験として持ち、当たり前のものとして疑わず受け入れてきた現代の若者は、現実世界には存在しなくとも、異世界(この言葉も最早や陳腐化してしまった)ならば何らおかしく無い常識と錯覚しているのでしょうか。 少し考えれば、それらは実際には存在しないゲーム脳に拠るシステムであり、作品世界を薄っぺらくしリアリティを欠如させるものでしかない事は解る筈ですが…
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戦奏教室 The Bugle Call 2/空もずく/十森ひごろ
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一巻第一話の、ほろ苦くも種事項の少年の…
2023/5/31
一巻第一話の、ほろ苦くも主人公の少年のこれからに一縷の希望を感じさせる秀逸な始まりに心打たれ読み続けていますが、ゲームの様に詰将棋的な「頭で考えた用兵」といった戦いが続きます。 「楽器の音を聴いたものに戦略を立体的に視覚化して伝える」という主人公の能力的に仕方がない部分もあるのでしょうが、今後もずっとこう言った感じが続くのか、ちょっと心配です。 今までに無い表現なので、画力が向上していけば、より上手く描写できる様になるものなのか、よって実感が向上する事により漫画としても厚みが増すのかも、現在は不明。 また、中世ヨーロッパの様な戦乱の社会を描いているため仕方無いと言えばそうなのですが、人の命や人権があまりにも軽く扱われているのも、「人が盤面のコマの様な戦争」の描写に拍車をかけています。 そんな中で「枝憑き」と呼ばれる主人公たち特殊能力者の一部が、普段は穏やかな生活を確保できている描写の方が異常な事に感じてしまいます。 全体の起承転結で言うと、登場人物紹介段階なので「起」の部分なのか、もう「承」段階に入って、しばらくはこういった展開が続く状態なのか… ちょっと心配になる第二巻
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決定版 ブルーノート1500シリーズ完全解説(音楽書)(65461)
楽譜ネッツ
ブルーノート(以下、BN)栄光の150…
2024/4/28
ブルーノート(以下、BN)栄光の1500番台の全ディスクを、各4〜6ページを使い紐解いた解説書。 各盤、作品概要に加え全メンバーと全曲について解説されており、多数のディスクで重複のあるミュージシャンも、巻末に人名索引が有るにも関わらず、ディスク毎に全て違う文章で掲載されている。 加えて、ナンバーとリーダー名、アルバム名、発売(予定)年だけだが、BNJシリーズまでの盤のデータが掲載され、更に1500番台には別途ミュージシャン名からのアルファべティカル逆引きリストも用意されており、序文にはアルフレッド・ライオンから紐解いたBNの歴史が、あとがきとして筆者・小川隆夫氏のBN、そしてライオン氏との関わりが綴られているという、データと想いの集大成とも言える一冊。 また、各アルバム、配信サービスへリンクしたQRコードも掲載されています。 大きめな文字も読者層を考えれば適切な選択であるし、ハードカバー530ページで3000円以下というのは破格のコスパだと思う。 欲を言えば全タイトルのカラージャケット掲載が欲しかったが、それは無理な望みか…
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手袋 防水グローブ 防寒手袋 タッチパネル対応 アウトドアグローブ 撥水 裏起毛 防風 滑り止め グローブ 蒸れない バックル設計 バイク 自転車 キャンプ スキー
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お勧めしません
2022/2/5
クーポンが配布されたため試しで購入しましたが、安物買いの銭失いでした。 ゴワゴワしている割に防寒性も弱く、0℃前後なら問題無いのですが、-5℃程での除雪作業では、寒さで指が痛くなってきます。柔軟性の低い本商品の装着感を上げるためには仕方がないのでしょうが、手首部分にあるジッパーも、ただ履きづらくしているだけ。タッチパネル操作用の加工も、手袋をスマートフォンに並行にして使わなければほとんど反応せず、実用性は乏しいです。 防寒と動きやすさ、スマホ操作性と着脱のしやすさをしっかりと求めるならば、倍の金額を出しても、ワークショップやユニク□などで販売されている手袋を購入する事をお勧めします。 そこまで寒くない日の散歩程度ならば、スマホ用加工の施された100均の軍手で十分なため、もう使用する事も無いと思います。 おまけでいただいたタッチペンも、ひと昔前のスマホ初期にあちこちで投げ売りされていたような品物で、とりわけ有難い物でも有りませんでした。 (使い物にならぬグローブのタッチパネル対応機能を補うためと考えての付属品なのかな…)
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