香り：非常に良い

“世界最古” のキャンドルメーカー《ラスボーンズ１４８８》を愛していますが、　 こちらは、“フランス最古” のキャンドルメーカー《シール・トゥルドン》、初めての購入です！　 その名もズバリ〈シール（フランス語で蜜蝋・ワックスの意）〉と名付けられた、　プリミティヴな香り。　 甘い蜜の香、とても優しい気持ちになれます。　 シナモンやパチュリは隠し味。　 仄かな〈ハニー・ムスク・ヴァニラ〉の香りに包まれて（香りが “広がる” というよりは “包まれる” 感じ）、　 これは一言で表現するなら…天国に近い場所…。　 ウッディ香調で土台を締めているお陰で、子供っぽい甘ったるさのグルマン系にはならず、ひたすらナチュラル。　 ゆっくり燃え、なかなか減らず、香りは弱い。　 それでいて驚くほど、蝋の保ちと香りの保ちが素晴らしい。　 一旦部屋を出て、再び入ると、ふんわりとした雲の中に取り込まれる様な、　 なんて柔和な世界観…。 Head：ベルガモット、ワックスドウッド、ハニー Heart：ビーズワックスアブソリュート、サンダルウッドエッセンシャルオイル、シナモンエッセンシャルオイル 　 Base：トンカビーンズ、パチュリエッセンシャルオイル、ムスク、バニラ

香り：良い

“世界最古” の《ラスボーンズ１４８８》に惚れ込んでいるわたくし。　　　 “フランス最古” の《シール・トゥルドン》は、価格からも、キャンドルのネーミングからも、お高く留って気取り屋、という印象。　 ところが〈シール〉を買ってみたら、　蜂蜜の甘やかな香りが、なんとも優しくナチュラルで…。　　 また買ってしまった、こちら〈シルノ〉、皇妃ウジェニーの愛した別荘の名。　　 〈シール〉と比べ、香りは更に弱いが、香調変化があり面白い。　 ハーバル・ シトラスの始まり。　　 メインはラヴェンダーだそうだが、黒イチジクのほうが出ていると思う。　 ウジェニー妃 　 グラナダ生まれ。若い頃に恋した幼馴染が、仲良しの一つ上の姉と結婚。傷心から、５年程、男装で過ごしたとか。縁談を蹴り続け『鉄の処女』と有名に。活発な姉妹で、パパっ子だったが、父は早逝。　 フランスに渡り、こちらも縁談を蹴りまくったナポレオン３世と、反対されつつ結婚。　 教皇至上主義者、皇帝の相談役、慈善活動家。時代の美意識を築いた。 Head: レモン、タイム、ギンバイカ、パチョリ Heart: ブラックフィグ、ラベンダー、パイン、シダーウッド Bottom: ムスク、パチョリ、カシミヤウッド

香り：非常に良い

最近すっかりハマっているアロマキャンドル。　 様々なブランドを試したが、〈ラスボーンズ〉は、別格。最高だ、と断言する。　　 他ブランドの人工的な甘ったるさでは無く、極めて優しく上品なのだ。　 自然な植物の芳香でありながら、大変よく香り立つ。　 しかも、ハッとするほど、創意工夫を凝らした、驚異的な調香センスだ。　　 このビターオレンジ、創業５００年の記念作品との事。　 ちょっと他には無い、クセになる香りだ。大サイズで買うべきだった。　 〔フルーツノートは子供っぽく好きではナイ為、期待していなかった。〕　　 コレは、恐らく世界に無二の、魅惑的な、大人のフルーツノート。　 確かにフルーティーだ。なのに、甘さよりも、ビターでスモーキー、それでいて爽やか。樹木の香が根底を流れていて、非常に奥深い。　 洗練された、熟達した、老舗の底力。プロフェッショナル、サヴォアフェール、職人技の粋。　 香水マニアを唸らせる凄味がある。　　 ビターオレンジとバーチ・タール（白樺樹皮を燻した天然香料）を引き会わせ、こぅ仕上げるとは……。　 香水で言ったら、ピーチとモス（苔）を会わせた至上の名香、シプレの女王〈ミツコ〉みたいな凄腕だ。　 大サイズをリピートだ。

香り：非常に良い

ずっと前に当選してもらったアロマキャンドルを、興味が無くて放置していた。　　 わたくし、一緒に働く女性達から意地悪されていて、１年以上の不眠症、最近は、職場が近づくと吐き気まで。　 催眠術みたいに眠れるのでは…と、ふと思い、　 キャンドルを灯してみた。うっとりするほどイイ香り…。ゆらゆら揺らぐ炎…。嗅覚と視覚。素晴らしく癒された。 〈ラスボーンズ〉と読むらしい。１４８８年創業、世界最古のキャンドルメーカー。フランス最古の〈シール・トゥルドン〉よりも更に１５５年も長い、アイルランドの老舗。 初めてアロマキャンドルにハマり、今までに経験した安いキャンドルじゃ月とスッポンだ、高級なヤツじゃなきゃダメだ、と思い、　 〈ディプティック〉や〈メゾン・マルジェラ〉を買ってみた。　……が…、なんか人工的な香料みたいで、変な甘ったるさが嫌で、頭痛…。　 そこで、〈ラスボーンズ〉のボタニカルシリーズから、このカモミール&ミモザを選んだ。 あぁ、コレコレ、なんて優しい…。植物の香りだ。上質な天然香料。なのに決して単純単調ではない。調香が非常に凝っている。斬新、意外性。ひとひねりされていて、ひと味違う。凄い感性だ。