リメイク元のギャラクシーフォース版メガロコンボイが発売当時、良作トイにも関わらずメディアミクスの不振で叩き売りされていたため、今回のタイタンクラスリメイクに選ばれた事はかなり意外に感じましたが、モノは予想以上によくリメイクされていました。 良い点は、キャラの個性にふさわしいビッグサイズになったこと、ビークル元ネタの超大型重機の再現度が高くなっていること(肩関節に新たな変形機構を加えてビークルのまとまりをより良くしている)、地味に全体のプロポーションがシェイプアップされていること。 残念な点は、イグニッションギミックの削除で手持ち武器が単なる鈍器になっている事、そして何よりバートナーマイクロンのカットが残念。 非正規アップグレード品でバートナーマイクロンが出ていますが、元玩具のコンセプトが「超大型TFとマイクロンの共存種族」というものだったと思うので、半端に大きくなった非正規マイクロンより当時品のマイクロンを組合せる方が良いのではと思いました。

期待していなかったけれど安くなったので買ったのですが、これはTFスタジオ86シリーズの正解形ではないでしょうか。 ほんの少し前に発売したばかりのアースライズ版スタスクのプチ改良(主に手指可動)＋追加オプションパーツアイテム という構成ですが、スタスク本体は可動部全体が微妙にスムーズになるよう調整されており、これが意外に嬉しい所でした。 そして追加オプションの「玉座」と「マント」。これが最初は要らないなぁ…と思っていましたが、スタスク以外のTFにも使える設計になっていて、ディスプレイの幅を想像以上に広げてくれる代物でした。 本筋ジェネレーションズラインでリリースしきれなかったハイエンド向けTFアイテムを、スタジオ86シリーズで補う、そんな棲み分けが良いのではと思いました。 (SS86ジャズやパーセプターのような半端に懐古スタイルのものをリリースするのは個人的には反対なので)

すでにTwitter等SNSで多く報告されているとおり、トイ本体の股関節が完全接着されておりビクともしませんでした。 メーカーに問い合わせると相当数の不良個体があったようで再生産交換対応を円滑に受け付けてくれました。 ただし交換品到着は2,3ヶ月先との事で、無事に交換されるかはまだこれから。 オーバーライドakaニトロコンボイは、海外では女性キャラだったことで人気もあり、当時品（ギャラクシーフォース）は傑作揃いのトイの中でワンタッチ変形という個性を持たせた代わりにプロポーションを若干損ねたアイテムでした。 今回のレガシーリメイクはギミックを廃し、価格帯も上がったことで数段美しいシルエットとなり、当時品の惜しい部分を補う品でもありました。 ならばこそ、ありがとうあらためて良品が到着し、心ゆくまで遊べる日を待ち望んでいます。

実写映画3作目にも同名キャラが出ており、意外な人気のあるトリガーコン クランクケース。 晴れてこの度ジェネレーションLINEでのリメイクとなりましたが、 デラックスクラススキッズのパーシャル設計で、スタイルはマッシブでとてもカッコよく、ビークルも厳つくて個性があり良好です。 惜しいのは彼のアイデンティティであるトリガーコンギミックのショルダーキャノンが、申し訳程度である事。設計者もSNSでコストカット事由から無念にもこの形になった事を述べていたと思いますが、何とか省かずにギミックを残したという感じ。 キャノン砲口は５ミリ径になっているので他のトイの武器を接続して砲身を延長できないか、模索しています。 いずれにしてもリリースしてもらえるか微妙なラインのキャラとしては十分嬉しい出来になっていると思います。

WFC以降のTFジェネレーショントイとしては品質の低さが目立つアイテムでした。 本体の変形構造は非常にタイトでうまくハメ合わせ出来ず、 ロボット時の可動もあまり優秀とは言えません（特に肘） ターゲットマスターもはや折り畳める銃というレベルの簡素なものでした。 タカトミの担当はあの蓮井氏であるにも関わらず、ハスブロ側開発者がSNSでコスト制約が厳しかった事をもらしていた事からも、非常に切り詰められた制作スケジュールだったであろう事が伺えます。 ポイントブランクはリメイクの機会に恵まれてこなかったキャラクターなのでTFファンとしては押さえておきたいと思うところですが、 最近の高回転でリメイクし直す傾向にあるので、 また次のリメイクに期待してスルーしても良いかもしれません。

耐久性：普通

「PRIME」放送当時時間、一般発売されなかった不遇キャラのリメイク品。 リーダークラスである事を忘れそうになるほどサイズはコンパクトですが、小型サイズの中に高密度に変形機構が仕込まれているタイプです。 それがそのままこのアイテムの特性を表していて、変形･可動･武器のクオリティは高く、動かしていて飽きません。 その反面、小さい体型に複雑な機構が詰まっているため難解な変形箇所があるのが残念な部分。 ジェット機の機首を折り曲げてロボ胴体に畳んでいく工程は、力加減が分かりにくい硬度の部分があり、YouTubeなどのレビュー動画を見ながらやった方が良いでしょう。 マイナーキャラゆえに高額な設定なのが残念ですが兄弟のドレッドウイング等へのリデコ展開にも期待しています。

トランスフォーマーレガシーのアニメイテッドプロール用アップグレード商品（非公式） 届いて早速プロールに装着させてみたところ、驚きの高品質でした。 可動部は正確にプロールにハマり、彩色も違和感を全く感じないほどにプロールの色と一致していました。ビークル、ロボット、鎧飾り台状態の3モードすべても綺麗に変形しました。 非正規とは思えないほどのクオリティですが、それには訳があり、タカラトミーの本家であるアニメイテッド TA-34サムライプロールのサムライアーマーとほぼ同じ設計になっていました。 完コピと言って良いレベルの設計で、本家タカトミー製品を愛するものとしては少し複雑な心境になりますが、 それ故に遊んでガッカリしない出来映えになっています。

1990年代後半を席巻したトランスフォーマー：ビーストウォーズシリーズの待望のトイコレクション解説本。 これまで多く発売されてきたコレクション解説本と比べても数段お値段が高いとはいえ、当時からのファンなら絶対に買って損しない内容になっている唯一無二の本です。 ビーストウォーズ解説本といえば、当時発売されたBeast Wars Universe 以外に本格的なものがなく、熱心なファンが投稿してくれるネットレビューでしかトイの詳細を知りえませんでが、この本によって入手困難なものも含めて、くまなく堪能出来るようになった事は、本当に嬉しい事です。 是非ひとりでも多くのTFファンと、少しでも興味をそそられた方に手にとってもらいたいと思います。

耐久性：普通

ほぼ満点の出来のトランスフォーマートイではないでしょうか。 2019年から始動した統一規格のトランスフォーマー、 war for cybertron シリーズで、リーダークラスは 本体＋武装パーツ という構成のトイが続いていましたが、このダブルディーラーは本体のトリプルチェンジャー機構にパーツのほぼ全てを割いており、多段変形するTFトイの中でも非常に贅沢な設計になっています。 不満は一点、原典のG1トイにあったパワーマスター機能を別売り(しかも国内未発売)のマイクロマスターにした事。 タイタンマスター規格で補完したダブルクラウダーなど、いずれ発売して欲しいものです。(ちなみに本体胴部にはその為と思われる別パーツ部分が組み込まれています。)

マシンではなく生物の蟻に変形するトランスフォーマー。 変形、スタイル、関節可動のすべてが良好に設計されていますが、ギミック不足と原典再現度不足な点が残念。 このアイテムの原典となったトイは、成型色がクリアレッドでインフェルノの名に相応しい禍々しい印象があり、蟻の尻尾内には回転ギミック付きバーニアが収められているという非常にインパクトの強いものでした。 しかしこのアイテムではそれらは全てカットされ、CGアニメ版デザイン再現を優先しているため、ギミックの物足りなさは否めません。 初代ビーストウォーズのメインキャラクターでありながらリメイクの機会はほぼ無かったインフェルノを現代の設計でリリースしてくれた事は嬉しいアイテムです。