第3部2巻（通巻13巻）。引き続き新キャラ、みのるくん視点がメインなので、第3部はこのフォーマットなのかな。彼やその友人から見る“大人”・中田正義が実に良い。 特定の宝石名を冠していないが、「人にとっての宝石・宝物とは何か」、延いては、境遇や才能や財産といった様々な“持ち物”が如何にして「価値あるもの」になるのかを考えさせられた。次巻も楽しみ。

八咫烏シリーズは「緑羽」まで既読。遅ればせながらのファンブック購入 本編は巻を追うごとに思いもよらぬ様相を呈しているが、すべては創造主の掌の上と改めて感じずにはいられなかった。 掌編の再録、作者によるゆるふわ人物紹介、「空棺」キャラたちのイラスト（翠寛良すぎる）、対談やインタビューと読み応え抜群で満足。 シリーズの今後の展開も見届けたい。

いよいよ最終巻。「ファリンを救う」「炎竜を食べる」を最後までブレずに描き切ったのがすごい。この縦軸があったからこそ、人種の差異、魔法・魔力の根源、欲望の末路などの織り込まれた横糸もちゃんと意味を成していた。 ファリンが「食べる」ことで己の形を作り直すシーンがとても好きだ。 描き下ろしも最後の1ページまでめっっっちゃくちゃ良い。

最終巻はweb版から大幅増補！ エーレンフェストからの出立と、領主就任前後がかなり書き足され、web版既読でも読み応えがあり。 新たに去就や動向が明らかになった面々も多くてよかった。 短編や続編の構想もあるようで、今後もユルゲンシュミットの物語を楽しみにしたい。

旧版既読。再刊行待ち望んでいたので、とても嬉しい。 本編で泣き、刊行当時の掌編2本（三上視点）に慰撫され、書き下ろし短編は1行目から泣きそうになった。だって塁視点はさぁ！！こうして彼らにまた出会えたことに感謝。