概要： シン・ハリは親友の財閥令嬢チン・ヨンソの代理で破談を目的に見合いをする。 見合い相手は、事業家としての手腕に優れ、容姿端麗頭脳明晰の財閥3世で、ハリが務める会社代表のカン・テム社長. ヨンソはコンビニで出会ったテムの秘書チャ・ソンフンに一目ぼれする。政略結婚を否定するヨンソは父と決別し家を出る。ドラマは、社長カン・テムと研究員シン・ハリ、秘書チャ・ソンフンと財閥令嬢チン・ヨンソ2組の笑いありの恋物語である。 興味を引く４テーマ １． 政略結婚で企業の安定を図りたい会長、親世代と自身の幸福は自分で決めたい子世代 ２． 仕事に対する誇りと信念でチャレンジし、会長の承認を受けたいテム、ハリ、ヨンソ ３． 話題を楽しくする仲間 ①ハリが所属するレトルト食品開発１チームメンバーの日常会話、②身に着ける服や装飾品、男性の好みも一致し常時バトルを繰り返す従姉妹令嬢 運命の人と結ばれたいヨンソは、コンビニで出会ったソンフンに一目ぼれする。優しい秘書と性格が激しい令嬢の恋。敏腕経営者で自信家であるが心に傷を持つテムと仕事へのプライドは高く思いやりがありる心優しいハリ、業績向上の結果を出した2人は、祖父の承認を得る。

概要：優秀なビジネス交渉人トン・ウェイと米国華人企業シエグループの御曹司シエ・シャオフェイは合併案件成立のため、協力して難問を解決する。その過程で互いに愛しい人になっていく恋物語である。 シャオフェイは、叔父の裏切りで無一文になり屈辱と無力感を味わうが、ウェイの手助けを得て放蕩息子から後継者として成長していく。 ドラマの魅力３テーマ １．権力者父の課題と自分の意思で生きたい子のジレンマ：家の権力を保持増大したいシエ家とソン家の父親に対抗する子ども達（シエ家の息子シャオフェイとソン家の娘チャオ・チェンシーは、家より自己を尊重する人生感の持ち主） ２．様々な愛の葛藤　①男女間の愛（ウェイをめぐる2人の男性、シャオフェイをめぐる2人の女性）②親子愛（息子や娘を思う父親の愛と親を思う子の心境）③夫婦愛（夫を愛する後妻の二人：チェンシーの母とシャオテイエンの母） ３．挫折と再起 叔父の裏切りで、シエ家から追い出されたシャオフェイは、衣食住すべてを失い無一文になり、人生初の挫折で無力感と屈辱感に打ちひしがれる。恋人ウェイと親友ルオ・ビンやシャオフェイを愛するチェンシーの支えで、目標を失わず苦境を乗り越えていく。

１概要：チョッキは、DK電子社長とハン・ミリの離婚訴訟を担当、違法収集証拠で勝訴するが、大手法律事務所社長の怒りを買い弁護士業務停止となる。3年後チョッキは先輩ミンギュの法律事務所で事務長として就職、そこには部下だったジョンウが弁護士となり勤めていた。犬猿の仲で離れたいが退職もできず共に働く。二人は、離婚案件の対応で真っ向からぶつかり合う、新米弁護士ジョンウは問題解決の過程でチョッキに助けられ依頼案件を解決していく。次第に互いを意識し惹かれる Ⅱ離婚問題と並行して気になる課題 ⅰ人間関係の基礎となる家庭状況 ①チョッキは母の治療費で入学金を支払い、妹は姉が母を奪ったと恨み反発　②ジョンウは母子家庭　③ミンギュは事業拡大を優先する父の元、家庭の愛を知らずに育つ ⅱ真実を解き明かす努力と歳月 ①7年前、ジョンウは弁護士試験に向かう途中で地下鉄事故にあう。口に含んだハッカ飴で意識が戻り一命をとりとめた。フラッシュバックする事故に苦しみ地下鉄恐怖症になる。 ②3年前チョッキが弁護士資格を剥奪された離婚訴訟で、社長の自殺に加担したと悩むチョッキは、社長の汚名を晴らすため、ハン・ミリの身辺を探り事件の真相に迫る。

概要：皇室再建と全財産還元を発表したテハングループ会長トンジェはソルを皇女様と呼ぶ。後継者ヘヨンは財産還元阻止を目論む外交官。ヘヨンは皇女の教育係として皇室に入る。ソルに同伴する中で2人は互いにひかれあう。 ドラマの鍵： 1.親書と軍資金：純宗皇帝とイ・ハン皇孫を知るトンジェは、ソルを皇女様と仰ぎ許しを請う。親書はトンジェが純宗皇帝から託された書簡。軍資金は上海の臨時政府に運ぶ任務。日本軍からの逃避行に疲れたトンジェは、軍資金を企業資金に流用。以後、罪の意識に苦しみ皇室再建を自己の宿命とする。 ２.父子に絡む運命：財産還元に抵抗したヘヨンの父テジュンはイ・ハン皇孫を脅し放浪人生を強いた。ヘヨンも財産還元に反対しソルの出国を企てるが、イ・ハンを知る人物の話から父の罪を知る。皇女を広告塔に望む大統領の思惑が始まる。ヘヨンはソルの盾となり皇室の中立性を宣言、大統領を敵に回す。 ３.加害者と被害者の苦悩：ヘヨンは宮殿を出たソルを見つけ幸せな時を過ごす。テジュンの電話で記憶が蘇ったソルは、会長に父の死の真相説明を求める。ヘヨンは父の罪、ソルは父の苦悩に心を痛める。心とは裏腹に互いを求め愛の狭間で揺れる。

概要：自閉症スペクトラムを抱える新米弁護士ウ・ヨンウは、自閉症特有の世界観でTOPをわきまえず、発言し行動する。ヨンウのコミュニケーション能力不足によるトラブルが次々に発生する。周囲の人々は、意味不明で振り回されるが、彼女を愛する友人や職場の上司、仲間に助けられ、ヨンウの能力が遺憾なく発揮され、難問を突破する。ヨンウは生き辛さを感じながらも、仲間に見守られ成長する。 3つの論点 １．自閉症スペクトラルムの特徴と社会認識　①ヨンウは、相手の心情が認知できず、周囲の反応を察知せず、自分の感覚で行動する。②偏見：障碍者は社会的弱者であり、社会的自立ができない人間 ２．コミュニケ―ション能力不足がもたらす摩擦 ①自分の疑問や解決策を思いつくとTPOを無視して唐突な言動をとる。 ②ルールで秩序を保つ社会では、無礼な言動を繰り返す人物と判断される。 ３．私の人生は、価値があって美しい ヨンウが言う「私はみんなと違うから、なかなか溶け込めないし嫌われることも多い。それでも平気です。これが私の人生だから、私の人生は、おかしくて風変りだけど価値があって美しいです」は意味深い、私たち、個々にも問われている人生観である。

概要：御曹司でデパートCEOのジュウォンとスタントウーマンのライムは、チェジュ島で魔法の酒を飲んで魂が入れ替わる。雨がふると2人の魂は元の体に戻る。相手に成りすます行動を通して、互いに惹かれあう過程を描いている。 1．心に残る2点①親の娘への愛がもたらす魂の交換、②ライムの父から託されたジュウォンの使命と絡み合う運命 ２．内容：ジュウォンは、火災事故でエレベーターに閉じ込められ死の恐怖を味わう。命を助けてくれた消防士は目前でレベーターが落下し殉死。ジュウォンは、事故の記憶をなくし閉所恐怖症でエレベーターに乗れなくなる。エレベーターの中で魂が体に戻った時、ジュウォンは混乱し意識を失う。映画撮影中の事故で意識不明となったライムを助けたいジュウォンは、車にライムを乗せ雷雲に向かう、魂が入れ替わった2人は救急搬送される。寄り添う2人は夢の中でライムの父に招待され魔法を解く酒を飲む。鍵となる雨は、火災現場で救命中の消防士（父）が、神に雨を降らせよと祈る願いだった。 13年前の火災でライムの父は娘への遺言をジュウォンに託していた。ジュウォンは全ての記憶がよみがえる中で、ライムにひかれる原点を思い出す。

概要：プロポーズ中に記憶喪失になった御曹司が元恋人だった秘書と5年間の空白を埋める過程を描いた恋物語である。 興味：記憶をなくした者と忘れられた者 双方の苦しみについて描かれている。 御曹司ジンジーは、自身の愛に陶酔すると心のセーブが働き恋人の記憶をリセットする。突然他人になり戸惑う恋人ニエ、2人はそれぞれの立場で苦悩する。その時、仕事関係の社長夫妻に出会う、アルツハイマー病の妻と夫の愛情関係に感動したニエは、妻の新婚時代の旧家を再建する。妻は、記憶に残る家に向かう途中事故死する。社長は「記憶を亡くした者は、幸せだった記憶も失い、残っている記憶を懸命にとどめようと苦しむ」と妻に思いを寄せる。ニエは、社長の言葉に、恋人と一緒にいたいと願う自分は正しいかと迷う。ジンジ―の記憶を失いたくない、普通の生活がしたい。ニエを忘れたくないと書かれた日記を読み。別れを決心しジンジ―の元を去る。 今日、高齢者が増し、認知症と家族に係る問題は社会的課題になっている。またガンや難病等自己の死や身近な人との別れに「無」になってしまう自己の未来に苦しむ人も多い。このドラマは2者の立場で考えるテーマが含まれて興味深い。

概要：中小化粧品メーカーに勤めるジョンギが、大企業から転身したマーケティング本部部長に翻弄されながら、企業の嫌がらせに対処しつつ製品開発のプライドを自覚していく過程を描いている。 興味は2点：１．強者と弱者の不当な取引が平然と常態化される社会をどう生き抜くか 大企業と中小企業、資金力、権力格差の中で理不尽な要求に答え利益を搾取され続け、下請け体質が身についてしまった中小企業の社長と社員に対し、商品の魅力を見抜いた大企業の担当者ダジョンは、自己の利益のためだけに下請けを利用する常務に嫌気がさし退職する。中小化粧品メーカーに就任したダジョンは社員の意識改革を行い、社、独自の商品化を目指す。社員は、商品開発に没頭する中で自社愛とプライドを取り戻し、自信を身に着けていく。 ２．成功には強いリダーが不可欠。 本部長ダジョンは八方ふさがりに消沈する社員を静観しつつ、先を見通す判断力と強い信念で問題を解決し前進する。社員に弱点を指摘し、個人の持つ力を発揮させることに成功。社員は本部長を信頼し、商品開発に取り組むようになる。 ドラマでは、金の誘惑に惑わされる人の弱さと自尊心のはざまで揺れる人間描写が面白い。

概要：前世で身分違いの恋をし、キリシタンとなったイソン（現代のチョン・グウォン）とウォルシム（現代のト・ドヒ）。ドヒは助けを求めグウォン（デーモン）と出会う。ドヒを救おうとしたグウォンのタトゥーがドヒに移転し魔力を失う。財閥の継承者争いで命を狙われるドヒは、タトゥーを必要とするグウォンと契約結婚をする。殺人鬼を操るソクミンと死闘の中で恋心が芽生える。200年の時を超え再会した男女の恋物語。 魅力の要素 １．デーモンとして200年の時を生きる①強く結ばれたものは再会し同じ運命を繰り返す（神の暗示）②悪魔の人間化：グウォンはドヒと接し人間だった前世の夢を見る（前世で愛したウォルシムがドヒと知る）。 ２．交差する場面構成①ドラマの始まりは霧の中、逃げるドヒと闇からゆっくり現れるデーモンの出会い。また、前世でデーモンに魂を売ったボッギュ（ソノル財団室長）はドラマのキーパーソン。　②登場人物の過去と現代が交差し推理のヒントとなる③ドヒの危機で点灯するタトゥー・殺人鬼に襲われた時、・ドヒを狙った車がコンビニに突入、炎上する店に入るグウォン、懸命にドヒに近づき手を握ると点灯したタトゥーがグウォンに戻る。

コーヒープリンスで働くプリンスたちと社長の従兄弟の恋物語を楽しむドラマである。 ドラマのメインとなる2組の恋愛について触れる。1組目はコーヒープリンスの社長ハンギョルと従業員のウンチャンの恋愛、互いに恋愛初心者であり、2人の駆け引きも初々しい。一方、大人の恋を育て行くハンソンとユジュは、交際歴10年で熱愛と別れを繰り返し、妊娠をきっかけに結婚する。男女4人はそれぞれ自己の人生の悩みと同時に恋人に思いを寄せ、カップルとしての未来を模索していく。 コーヒープリンスの従業員であるウンチャンは、父親の死後16歳から1家の大黒柱として稼ぐ日々を送っていた。格闘技師範の仕事、配達のアルバイトを解任され、途方に暮れ、性別を偽り男としてコーヒー店に就職する。ハンギョルはウンチャンにひかれ男を愛する自分に戸惑い苦悩する、一方、社長を好きになったウンチャンは女であることを隠している現実に苦しむ、2人は障害を乗り越え、恋人同士として成長していく。 　2組の恋人たちが経験する障害の各々はシビアな課題であるが、プラスの方向で展開されているので楽しく視聴できる。容姿端麗の出演者の演技もさわやかで魅力的なドラマである。