アフターバブル　近代資本主義は延命できるか 小幡績／著 経済学その他の本

不要なものを作って売り買いする経済はそもそもバブルという著者の本。かなり真っ当な考えが書かれていると思うのですが現状の経済の状態に慣れているとアウトサイダーの意見のように見えるようです。現状の方がよっぽど変だと思うのですが。行動経済学の専門家でもあるので、安全と安心の問題なども取り上げられています。

バブルの仕組みについて、過去のバブルや現在の新型コロナのバブル崩壊との関連性、また将来のバブルについて丁寧に説明がなされていて、今後の株式投資の参考になりました。この仕組みを知っておくのと知らないのでは経済の本質を押さえることの厚みにかなりの差が出ます。投資をされている方に特にお勧めします。

アフターバブルの世界を考察する上で、読んでおいて損がない1冊です。 過去の著者の本と類似する部分も多くありますが、新たな知見が得られる部分もあります。 内容に関しては、問題のある部分も有りますが、バランス良く理解すれば重宝する一冊です。

切れ味の良い論調です。KBSの教授ですが、最近はメディアへの露出も増えてきたと思います。近代資本主義は延命できるかという論点は、難しいかも知れないというのが私の意見です。

なかなか面白い内容でした。 こういう考え方もあると参考になりました。