仏音　最後の名僧１０人が語る「生きる喜び」 高瀬広居／著 仏教エッセー本

この本はこれまで読んだ中で最もよいと思う1冊です。50歳代に初めて読んで、多くの個所でビビッと感じし、今までに繰り返し10回以上は読んでいます。中身は今は亡き、昭和の10人の名僧の語られた話で、読む度に異なる個所でビビッを、納得を感じます。定年退職時、同僚やお世話になった方々へのお礼の意味も込めて、本書を30冊程購入し、差し上げました。その後も親しくなったこの人なら、と思う方には、手持ちや中古で手に入れた本書を差し上げています。かなり以前に文庫版も含めて絶版になってしまい残念です。仏音という書名なので、抹香臭い、宗教臭い、と敬遠されがちかも知れませんが、今となってはもう聞くことができない、生き方、生き様、人としての有り様などが、忌憚なく語られています。名著の一つだと思います。