臨床の砦 （小学館文庫　な１３－７） 夏川草介／著 小学館文庫の本

神様のカルテを読み、引き続きこの作者の作品を購入しました。この会はタイムリーな新型コロナが題材となり、神様のカルテ同様に医療の現場が描かれています。新型コロナについては、人間のさまざまな業が浮き彫りななりました。ゆえに読む人によってはこの作品の受け止め方もさまざまであると感じます。患者を受け入れるか拒否するかについては私も作者と考えを異にするところがありました。ただ、作者自身はコロナ対応の医療に従事しながらこの作品を書き上げたことには感服以外の感想はありません。良い作品でした。

私は「神様のカルテ」で夏川さんのファンになりました。 この作品もカルテシリーズも医療現場が抱える課題や人の生死など、個人も社会も避けてはいけない事を語り掛けてきます。 登場人物の心理描写も人間的な複雑さがよく描かれていてストーリーに引き込まれます。 個人的にはカルテシリーズの方が面白かったですが、この作品も良かったです。

第7波で医療逼迫が懸念されている昨今ですが、コロナ流行初期に対処方法も手探りで頑張っていただいた先生方に感謝です。1年半前のことをもう忘れかけている私たちにとってこのような小説を記して下さったことは貴重なことだと思います。

夏川草介さんの小説は本職がお医者さんだけあって、リアリティーが有り感動で泣けます。生命の大切さを感じられます。 本作を読んで、命がけで地域医療を守ってくださった医療現場の皆様へ改めて感謝する気持ちになりました。

夏川さんの小説をいつも楽しみにして読ませて頂いています。小説とはいえ、コロナ禍での病院逼迫、医師たちの精神的肉体的困難さがリアルに伝わってきました。

2021年に単行本ととして刊行された作品を加筆改稿して文庫化したものです。 コロナ禍の最前線に立ち続ける現役医師の記録小説。 読み応えのある一冊でしま。

コロナ物で、最前線の医師が書かれています。2021年の年初頃の緊迫した、状況がヒシヒシと伝わります。医療従事者の皆さま、お疲れ様です。

神様のカルテシリーズが好きで愛読していて、こんにちの医療の現状がリアルに語られて物語としても大変感動いたしました。

新型コロナに立ち向かう医師たちの心情が、読んでいて大変。