徹底検証日本の右傾化 （筑摩選書　０１４２） 塚田穂高／編著 オピニオンノンフィクション書籍

本書の特質は日本の右傾化について断定はしていないものの、その傾向は確実にあることを、21人の各界の専門家の論証により、私達が理解できるような構成になっていることだろう。一面的な、感情的な「日本は右寄りになった」という議論はなんの役にも立たない。いま（本書刊行は5年前だが）必要なのは、帯にある通り、国会という狭い世界だけでなく、広く日本社会でどんな変化が起きているのかを把握すること。「赤旗」ですら近年マークをはずしていた勝共連合・旧統一教会の分析はさすがとしか言いようがない。

日本のおかしな状況について、２１人の人がそれぞれの分野で書いています。どこからでも読むことが出来ます。今話題になっている、自民党と統一教会についても書かれており、とても参考になります。全体的に今の日本のの分析が優れており、とてもおすすめな一冊でした。

今の日本はどういう方向に向かっているのか、多くの人に読んでもらいたい名著です。配送も早くて助かりました。