名人直伝！長岡鉄男の「スピーカーユニットの上手な使い方」　エコーズに残されたクラフト入門編と長岡ワールドの今 （ＯＮＴＯＭＯ　ＭＯＯＫ） ｓｔｅｒｅｏ／編 オーディオの本

没後20年以上過ぎても、新しいムックが作られるとは驚きです。 巻頭特集にて「方舟のその後」「浅生昉氏の近況」みられました。 （「ネッシ―Ⅲ　F-3000Ⅲ」の修理も興味深かったです。） また2003年の「D-３マークⅡの再製作」に続く、元の「D-3」の再製作もみられました。 その「Ⅾ-3」の再製作に関しても、過去の工作スピーカーの製作における、試行錯誤の反映とも みられる工夫があったようにも感じました。 掲載された写真や設計図にも、懐かしい記憶と共に、新たな希望が生まれてくるようにも感じます。 「今回の遺品の発見だけでも、数冊のムックが作れる。」 本当でしょうか。 今後も期待しても、よいのでしょうか。 「D-3」の設計図の掲載された「エコーズ」は、見せてもらい（「おっちゃんに、作ってもらった。」 　という現物を）見せて聴かせて、もらった記憶があります。 　　（懐かしく、思っております。） いまでも現存していればいいのですが、確かめる方法はないのかと思案しております。 もしも連絡がとれたなら（半世紀近く、前の作品が）再製作されたと伝えたいです。

長岡鉄男氏はオーディオの技術者ではありませんでしたが、多数のスピーカーシステムを設計し、製作記事を「エコーズ」や他のオーディオ雑誌に執筆する中で、独自の設計理論を打ち立てました。このムックにはその途中までしか掲載されていません（共鳴管やスワン、D-55、PSTなどは載っていません）が、氏の考え方をまとめて読むことができます。 とはいえ、通読して感じるこのムックの性格は、「技術書」ではなく「長岡氏の回顧」です。パソコンでシミュレーションや測定が簡単にできる現在、スピーカーの製作に「長岡式」をどう生かしていくのか、それについて言及する人がいなかったことを寂しく思いました。

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懐かしいです昔FMファンでスピーカー自作したのを思い出します。

さすが長岡先生　内容盛りだくさんの本でした。